脳と心の断捨離カウンセリング「天香」の わたなべじゅんです。
前回は、空き家バンクに登録をしてから利用までの一例を紹介させていただきました。
今回は、補助金の申請や資格などについて紹介させていただきます。
前述のとおり、物件を見つけてから、実際に登記が済むまでには6カ月経った。
暑い夏は、色々と大変だし、思いきりだけで進むわけにもいかないし、結果的には良かったと思っている。
市内で新築の家を建てることを思えば、それほどではないのだけれども、資金が潤沢にあるわけではないし、資金の出所は、シングルマザー時代からコツコツと、自分のための退職金として貯めていたものだから、「本当にいいのか?」「本当に後悔はないか?」と何度自分に問うたことだろうか。
今の夫は、理解があるのか、私に呆れているのか、何も言わない。
理解をしてくれていると思うことしよう。ありがたいことである。感謝しかない。
そして結果的に、掴みどころがあるわけでもない「老後の安心(貯金)」と「老後の楽しみ」を天秤にかけて、「楽しみ」を選択したわけである。

しかしながらこれも「楽しい」ことばかりが待っているわけでないことにも、自分に十分言い聞かせて、今日に至る。
遠足や旅行と同じで、そこに行くまでの計画段階と道中は、本当に楽しい。
さて、本題の「補助金」だ。
世の中には、様々な「補助金」があることを今回知ったが、古民家改修にかかわる補助金でいうと、窓枠を交換するための補助金、その土地の木を使うと出る補助金、過疎化が進む地への移転のための補助金…細かく調べると色々ある。
例えば、「空き家バンク」に関してだけでも…
●「既存住宅現状調査補助金」…家の状態を専門家に診断していただく場合の補助金
●「空き家片付け補助金」…物件に残されたままになっている物を処分するための補助金
(片付けの委託は県の業者が行うことが必須)
●「空き家改修補助金」…空き家の改修をするための補助金(空き家バンクに登録された物件であること・県内事業者の仲介が必要・契約前に、既存住宅調査を行うこと)
●「空き家仲介手数料補助金」…不動産業者に仲介していただくための手数料に対する補助金(空き家バンクに登録された物件であること)
●「空き家相続登記費用の支援補助金」…相続登記に関する費用の補助金
などがあった。
金額はいかほどか?ということだが、自治体によるところではあるが、一番メインの補助金で現在100万円前後が一般的だと思う。自治体によっては、東京23区からの移住だともう少し出してくれるなどの制度もあるみたいだ。
100万円はありがたい!! と、思う。返さなくていいんだし。
ところが、補助金を頂戴する資格の基本の基本は、住民票をその地に移すことである。
実際問題、個人的な事情だが、これには色々とハードル高さがある。
何のハードルもなければ、ありがたい制度なのだけれども、まだ今住んでいる地でやり残していることがある。簡単ではない。
残念だけれども、元々補助金をあてにしていたわけではない。補助金制度を知る前に戻っただけである。そう自分を励ました。
もちろん、未練がましく「こうしたらもらえるかも…」とか、「住民票を移す期限はいつまでですか?」とか、色々と探ってはみたが、補助金を戴くために色々な動きを合わせたり、調整することになると、そもそもの自分の描いている計画がどんどん歪んでくる。それでは本末転倒である。
潔くではないが、泣く泣く潔く、諦めることにした。
ところが… 購入する立場の私が、「空き家バンク」の補助金を申請しないとなると、売り主さんも、この補助金を何一つ使えなくなってしまうと言われた。それは申し訳ない。
物件にはまだ、軽トラック1台分くらいの荷物やリサイクル電化製品なども残っている。おそらく 相続登記などの費用や、仲介手数料も支払わなくてはいけないはずだ。
しかしながら私の返事で、売主さんまでもが、それを貰えなくなってしまった。
申し訳ないので、せめて、空き家の残された物品や電化製品の処分を引き受けさせていただくことにした。

自治体の立場も色々とあるようだ。村おこしや過疎化を食い止める政策に対しての補助金だから、補助金と引き換えに、住民が1名でも増えなければ意味がないというところだろうから、仕方がない。
すぐに「住民票」を移動できない事情がある場合は、購入の時期を考えた方がいいかもしれない。
ただ、こういうものって「ご縁」ですからね。
ちなみに、ここは井戸水、ぼっとんトイレ。上水道を引くための補助金、浄化槽を利用するための補助金もある。けれども共通して「住民票」が、その地にあることが必要なのだ。
わずかな知恵と資金を振り絞りながら、「しあわせにいきる」という課題を楽しむことに決めた。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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