脳と心の断捨離カウンセリング「天香」の わたなべ じゅんです。
古民家を探し始めて、数年が経つ。
はじめは、インターネットなどで掲載されている物件を頻繁に見ていたが、場所はまだ絞られていなかったため、情報とにらめっこをしながら、空想ばかりを頭に描いていた。
それから数年経ち、自分の状況や年齢、家族の状況や年齢など、様々な変化とともに、場所が絞られてきた。
空き家バンクには3市町村に登録をし、現在2か所に候補を絞っている状況。
古民家物件に住居する際に考えるべき一般的な事項
1. 生活インフラの確認
- 交通手段:車が必須の地域が多いため、免許・車の確保が必要。
- 医療機関:近くに病院や診療所があるか。救急対応の体制はどうか。
- 買い物:スーパーやコンビニまでの距離・頻度。宅配サービスの利用可否。
- インターネット環境:リモートワークや情報収集に必要。地域によっては不安定な場合も。
2. 仕事・収入の確保
- 現在の仕事を続けるか、転職するか:リモートでできるか、地域での仕事があるか。
- 地元企業や自治体の支援制度:移住者向けの就業支援、起業支援などがあるか。
3. 住居の選定
- 空き家バンクの利用:自治体が提供している中古物件情報を確認。
- 賃貸 or 購入:最初は賃貸でお試し移住が無難。
- 冬季の備え:豪雪地帯なら断熱・暖房の設備も重要。
4. 地域コミュニティとの関わり
- 近所付き合い:都会より濃密な人間関係があることが多い。
- 地域行事や役割:草刈り、祭り、消防団などの参加が求められることも。
- 移住者への受け入れ体制:よそ者として扱われにくい地域かどうかの見極め。
5. 教育・子育て(子どもがいる場合)
- 保育園・学校の有無や通学手段:児童数が少なく、閉校のリスクも。
- 教育の質:習い事・塾などの選択肢の幅も考慮。
6. 自然災害・気候
- 地震・豪雪・台風・洪水などのリスク:過去の災害履歴を確認。
- 気候の違い:冬が厳しい地域もあるので、生活コストや服装も考慮。
7. 自治体の移住支援制度の確認
- 移住支援金や補助金:引っ越し費用補助、子育て支援、起業支援など。
- お試し移住プラン:短期間住んでみて、実際の生活を体験できる制度。
移住は「環境の変化」だけでなく「人生の再設計」にもなり得るため、焦らず、「お試し移住」や「短期滞在」を経て、本当に自分に合っているかを見極めるのが成功のカギだと思う。
例えば、和歌山県には、移住希望者に親切なサイトがある。https://www.wakayamagurashi.jp/
建物・土地の物理的なチェックポイント
1. 築年数・建物の状態
- 古民家などは築50年以上も珍しくない。耐震性能や老朽化の具合をチェック。
- 雨漏り・シロアリ被害・カビ・柱の傾きなど、素人でも見てわかる点は特に注意。
- リフォーム歴やリノベーションがされている場合、その内容と時期も確認。
- また、空き家になってから何年経っているかも参考にした方が良いかも。
2. 断熱性・水回り設備
- 寒冷地では断熱・二重窓・暖房設備が整っているかどうか。
- キッチン・風呂・トイレが古い場合、修繕費がかかる可能性。
- 浄化槽 or 下水道接続かどうかも重要(水道代・管理費が変わる)。

3. 電気・水道・ガスのインフラ状況
- 上下水道が引かれているか。井戸水の場合は水質検査が必要。
- オール電化か、プロパンガスか。維持コストに差が出ます。
- 電線や通信設備の敷設状況も要確認(ネット環境に影響)。
4. 土地の境界・用途地域
- 境界杭がはっきりしているか。不明瞭だと将来トラブルの元。
- 土地の用途指定(市街化調整区域など)は、増改築の制限に直結。
契約・法的なチェックポイント
5. 登記状況
- 所有者が複数人いないか。相続登記が済んでいない物件は意外と多い。
- 地目が「宅地」になっているか。農地転用の手続きが必要なことも。
6. 再建築の可否
- 接道義務(幅4m以上の公道に2m以上接しているか)を満たしているか。
- 古屋付き土地でも再建築不可の可能性あり。
7. 固定資産税・維持費
- 年間の固定資産税や、私道・共用施設などの維持費がどれぐらいかかるか。
生活上のポイント
8. 周辺環境・近隣住民
- 雑音・匂い・ゴミ置き場など生活への影響を確認。
- 隣人トラブル歴や、集落でのしきたり(草刈り当番・神社の掃除など)を事前にヒアリング。
9. 雪や害獣・害虫の影響
- 豪雪地域なら雪かきスペースや除雪対応を確認。
- イノシシ・ハクビシン・カメムシ・ムカデなどの被害歴。
10. 移動手段・アクセス
- 最寄り駅、バス停、スーパー、病院などへの距離と所要時間。
- 車がないと生活できないエリアなら、複数台の駐車スペースの有無も。
おすすめアクション
- 内見は必ず日中・複数回行う(できれば雨の日や冬にも)。
- 地元の人や自治体の担当者に聞き込みをする。
- 購入前に専門家(建築士・宅建士・インスペクター)による調査を依頼するのも安心。
購入後の想定も大切
リフォーム済物件でも、以下のような費用が発生する可能性がある
- 給排水管の劣化 → 配管や浄化槽の修繕
- 隠れていた雨漏り・シロアリ被害 → 床下や屋根裏の点検が必要
- 築年数により将来的な修繕が不可避 → 長期的なメンテナンス費の計画
まとめ
空き家になるのは、「空き家」になる理由がある。
値段には、値段なりの理由がある。
のんびりとした心地の良い場所だが、虫問題や、水道が引かれていない、汲み取りトイレであるなど、住むとなるとそれなりの覚悟が必要だ。

始めのうちは、「ぼっとん便所」は厳しいな~。と思っていたけれど、どうやら避けて通れそうもない現実であることがわかってきた。
費用を抑えるためにも、DIYで簡易トイレに作り替えることを決心する今日この頃である。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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