「賢さ」の定義

ブログ

学習塾、そして心理カウンセラーとして活動している「天香」のわたなべです。

賢さの定義」と偉そうに書きましたが、そのようなものは正直言ってわかりません。
ここで申し上げる「賢さ」とは、「頭が良い、洗練された、かっこいい、理解が速い、正しい決断ができる、きちんと整った…」
英語で表現するところの「smart」と思っていただければと思います。


「賢さ」を感じさせる彼らには、何かしらの共通点があります。

「心のきりかえ」が自然で上手。

自分の中に渦巻く甘い誘惑も、悪魔のささやきも、素早く自然に捨て去ることができるように見える。
例えば、夢中になっているゲームを、さっと切りあげて宿題に向かうことが出来る。とか、
トイレに並んでいて、次は自分の番だけど、小さい子が来たら譲ってあげる。など…
それがとても自然に行われ、心の葛藤がクールで、未練がなく余裕を感じる。


一般的に人間は、朝起きてから寝るまでの間に、35000回の決断をするらしい。
引っ越しなどの大きな決断から、どの服を着ようかなどの小さな決断、視線をどこに持っていく?などの無意識に行う決断までを含めて、驚くほど多い数の決断を1日にしているそう。

「右」or「左」、「やる」or「やらない」、「待つ」or「待たない」、「あげる」or「あげない」…
そのような取捨選択を1日に35000回やっているとすれば、1つ1つのどちらを選ぶかで、生き方が随分と変わってくるに違いない。


ただ、私のような凡人は、素早く自然に決断することができずに悩む。
決めたくせに、また悩むことなんてことも、ざらにある。
決断とは、1つだけを選び取り、他を捨て去ることである。

🌀「悩みや迷い」には、何が隠れているのか?

1.不確実性への不安
・未来がどうなるかわからない
・「もし失敗したら?」という恐れ

2.選択の不安
・「どちらを選ぶべき?」得だとか損だとか、良い悪いで考える。
・どっちを選んでも後悔しそう。など

3.コントロールできないことへの執着
・過去の後悔やトラウマ
・他人の行動や評価が気になるなど

🌀今やっていることを「やめられない」のは?

・例えば、ゲームなどには達成感や報酬を得られるという魅力があったり、大人の女性でファンが多い韓流ドラマなどを、見始めると止められなくなる。など、双方には、「次のステップが気になる」といった気持ちが強くなる要素がある。
・夢中になると時間の感覚が薄れてしまう。楽しいことをしていると「もうこんな時間?」という経験が大人にもあると思うが、子どもは特にこの感覚が強く、自制が厳しい。
・夢中になっている世界は刺激的で楽しい一方、やめた後に待っている現実がつまらない。と感じることがある。「宿題をしなきゃ」「アイロンをかけなきゃ」「退屈だ」と思うとやめられない。



では、どう向き合う?

◆「悩む、迷う」は自然なこと
→それだけ自分にとって大切なことがある証拠。
「今できること」と「手放すべきこと」を分ける→コントロールできることに集中する。
完璧を求めない→人生は不完全で当たり前。
◆それは、「自分を深く知るチャンス」でもある。
1日に35000回の、自分を変えるキッカケ(決断するチャンス)があるということ!

⭐「悩むだけの大切なことがあるんだ」
⭐「これは、今じゃなくても後でもできることかも?」
⭐「今の時点で未完成でもいいか」「続きは、またその後でやればいい」
⭐「私はこれでいい」

「悩む自分」と対話を重ねることで、だんだんと「決断上手」になるでしょう。
そもそも、こうして悩むことは、成長の一歩。
普通は、何かに夢中になっている最中に、そんなこと悩んだり考えたりできないもの。

決断」は、残していくものが、よいものであればあるほど、それを手放す苦しみも大きい。
「賢さ」を感じる子(人)は、こうした「決断」の練習と訓練を、何度も重ねてきたのだと思う。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


コメント

タイトルとURLをコピーしました