脳と心の断捨離カウンセリング「天香」のわたなべ じゅんです。
我が家のペット 小鳥(キンカチョウ)の話。
ちょうど1年前のこと。
巣箱の掃除をするため手を入れると、なま温かい感触にハッとした。
「まさか?!」
スズメがなぜか好きな私は、ある日、スズメによく似た鳥キンカチョウという鳥を見つけて、長い間飼い続けている。何羽と飼ってきたが、孵化することは珍しいとて思い込んでいた。ゆえに予想外の出来事だった。
それから、親鳥が育児放棄をしたのは、1週間後のことだった。
孵化10日目の写真(ちょっとグロテスク)↓
10gに成長し、生死の1つの山は越えた。

現在、チッチ(鳥:キンカチョウ オス)1歳はぷくぷくと大きく成長している。
目が開かない頃から育てた鳥は、過去にも数匹いる。物心がついてから育てた鳥とは、なつき方が桁違いだ。「人間」に対して恐怖心を持たない。
自分を「人間」だと思っているのか、人間を「鳥」だと思っているのか、わからない。
チッチはお父さん鳥に似て、お嫁さん思いだ。
メスの調子が悪いときは、とても心配そうに寄り添ったり、あたふたしている。

ところが、1つ、問題がある。
チッチには、くちばしが伸びてくるという特徴がある。
大したことはない。チッチは人にかなり慣れているので怖がることがなく、爪切りで「パチン」と伸びてきたくちばしをカットすることができる。ただ、そんなに頻繁にカットするわけにもいかないので、ある程度は様子を見る。
ところが、メスの首のあたりが禿げていることに気づいた。
2匹はいつも毛繕いのやり合いをしている。もしかしたらメスのハゲの原因は、チッチのくちばしが尖っているせい?かもしれない。

飼ってきた鳥の中でも、チッチは、愛情深い妻思いの優しい男である。
妻が調子の悪いときは、ずっと毛繕いをやめない。
けれども、その優しさが、妻を傷つけているとしたら?
せつない話である。
そんな事実だかなんだかわからないことに妄想を膨らませていた。
ちなみにチッチの父親は、↓彼である。

親子とは思えないビジュアルだが、くちばしが遺伝している。
そしてずっとそばに暮らしているけれども、育児放棄の後は、親子であることを認識していないようだ。わかっていてその態度だったとしたら怖い。育児を放棄された恨みをもっていたとしたらホラーである。さすがにそれは無いと思う。ただのオスとオスとしてしか互いを見ていない。
「似ないでいいところが似るんだよな~」
私自身も、幾度か親に対して思ってきた。
「良かれと思い…」「愛しい一心で…」
この感じも、やってきた。
チッチが飛ぶことができるようになったころ、母親鳥を亡くした。
チッチのお父さんも妻思いの鳥だった。悲しいことだった。
余計な脳を働かせると、チッチも愛妻を失くしてしまうのでないかと妄想をしてしまう。
私にできることは?ー「くちばしが尖らないように気を付けてあげよう」
なんだそれは?と、ひとりツッコミを入れる私である。
「愛情深いこと」がいいこと
「くちばしが長いこと」がよくないこと
「妻おもい」がいいこと
「死んでしまう」ことが悲しいこと
すべては、なすがまま、なされるがままの出来事に、「理由づけ」をしている私。
納得のいくストーリーを探している私。
要するに願うところは、「元気にスクスクと育ってほしい」それだけだ。
また、妄想という、脳のトラップに引っかかってしまった。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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